SSブログ

ビンラディン 後継副官 ザワヒリ 最有力 [ニュース]


(CNN) 国際テロ組織アルカイダは6日、同組織の指導者オサマ・ビンラディン容疑者の死亡を認める声明をイスラム聖戦士向けの複数のサイトに掲載した。ビンラディン容疑者の後継にはアルカイダの副官であるエジプト人、アイマン・ザワヒリ容疑者(59)がつくことが有力視されている。

声明は「聖戦士ビンラディン師が死んでも彼が築いた組織は滅びない」とし、さらに「(ビンラディン容疑者の)血が呪いとなり米国民を追い詰める。そして、彼らの喜びは悲しみに変わり、彼らの血と涙が混ざり合うだろう」として、米国への報復を宣言した。

声明は、後継者選びについても触れていた。同時多発テロ後、米軍がアフガニスタンで入手したアルカイダの規則には、指導者が死亡した場合には「副官」が指導者に選出されると書かれていることから、ビンラディン容疑者に次ぐ組織のナンバー2だったエジプト人のアイマン・ザワヒリ容疑者(59)が指導者の座につくことが有力視されている。

アルカイダの内部規則では、指導者はほぼ全面的な権限が与えられているため、ザワヒリ容疑者は副官や評議会の委員の指名権をすべて手にすることになる。またアルカイダのメンバーは今後、組織の規則に従い、これまでビンラディン容疑者にしていたようにザワヒリ容疑者に忠誠の誓いをしなければならない。これは、サウジやイエメン出身のメンバーにとっては耐え難いことかもしれない。

ビンラディン容疑者がそのカリスマ性で多くの新メンバーを集め、アルカイダの組織作りを担っていたのに対し、ザワヒリ容疑者は知識人気取りと傲慢な態度で、長年多くのメンバーから疎まれてきた。

またビンラディン容疑者が求心力のあるリーダーだったのに対し、ザワヒリ容疑者は組織の中でも常に評価が分かれ、他のメンバーとのささいな信仰上の違いに執着し、エジプトにおける聖戦を何より優先してきた。

ザワヒリ容疑者はまた、宗教的判断を行う権限を得るための正式な宗教的訓練を受けていない。ビンラディン容疑者も訓練は受けていなかったが、アフガンでのソ連との聖戦で聖戦士としての名声を得ていた。しかしザワヒリ容疑者にはその名声もない。

ただ、ザワヒリ容疑者を見くびるのは早計だ。たしかにザワヒリ容疑者にはビンラディン容疑者のようなカリスマ性や求心力はないかもしれないが、アルカイダのリーダーの中では戦略家として知られている。

だが、いずれにせよ、ザワヒリ政権は短命で終わる可能性が高い。ビンラディン容疑者の潜伏先で発見された文書、HDD、コンピュータなどにザワヒリ容疑者の居所を示す有力な手掛かりが含まれていると見られるからだ。西側の当局によると、ビンラディン容疑者とザワヒリ容疑者は最近まで連絡を取り合い、比較的近い場所に潜伏していたことを示す情報もあるという。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。